こんにちは、にわとり母さん(時岡みのり)です。
うちの娘、ちり子が5歳の時、扁桃腺(口蓋扁桃)とアデノイドの切除手術をしましたのでそのお話です。
最初は就寝時にいびきをかくようになって、近所の耳鼻科で鼻の通りを良くする薬をもらって飲んでいましたが、改善せず。
そのうち・・・。
おっさんかよ。
実家の親父が昔そんないびきをかいてたぞ。
というか睡眠時無呼吸症候群になってない?
これはまずい、ということでもっと大きな病院へ。そこで初めて「扁桃腺が大きい」と言われたのでした。
ちなみに、いびき以外にも食欲不振がありました。
少食だなーと思っていましたが、後から思うと扁桃腺が大きいのが原因にあったのかと。
病院選びは重要
2件目の病院では扁桃腺が大きいとは言われましたが、「様子を見といて」ぐらいしか言われませんでした。どれぐらい様子を見たらいいのか聞いても、「・・・一か月とか」と適当な返事。
不安になって、扁桃腺に詳しそうな個人病院へ行きました(病院のHPに扁桃腺肥大の解説があった)
そこで「すぐ紹介状を書きます」と言われ、ちょっと遠くの大きな病院へ行って手術が決まりました。
・近所にある個人の耳鼻咽喉科(鼻の薬をもらうのみ)
・近所の大きな病院の耳鼻咽喉科(扁桃腺が大きいと言われる)
・ちょっと離れた個人の耳鼻咽喉科(すぐ紹介状を書いてくれる)
・遠くの大きな病院(手術した病院。耳鼻科?外科?だったかよく覚えていませんすみません)
4つの病院のお世話になりました。1つ目の病院にしか行かなかったら、ずっと扁桃腺が大きいことに気付かず、いびきも治らなかったと思います。
病院選びは重要だなと思いました。
1つ目の病院も、風邪の時などよくお世話になった良い病院なんですけどね。
扁桃腺にはあまり詳しくなかったのだろうか。
手術前の準備
着替えなど入院の用意をして、手術予定の病院へ。
手術の前日が入院日で、この日は血液検査や手術の説明のみです。
よく血液検査前は絶食を命じられることがありますが、この場合は食べててOKでした。
ちり子はまだ5歳だったので入院中は私と私の母が交代で付き添いました。
手術後は点滴をつけたままトイレに行ったりしないといけないので、小さい子供だと一人で入院はやはり難しいと思いました。
寂しがるでしょうし。
環境が変わったのがストレスになったのか、この日の夜中は何度もぐずりました。
入院中、一番ぐずったのが入院初日でした(手術前だぞ・・・)
寝る時は、付き添い用の簡易ベッドを子供用ベッドの横に置いて寝ましたが、ぐずった時は子供用ベッドに一緒に入っていました。
ちなみに、この日の夜0時までは何でも食べたり飲んだりしてOKでした。
手術当日
朝の10時45分という中途半端な時間から手術予定でした。
二時間前までは水分のみ摂ってもいいのですが、お茶と水と、透明ジュースのみ。
透明ジュースって何?という感じですが、果汁10%以下なら良いらしいです。
果汁が多いとダメなんですね。
手術の30分前に鎮静剤の飲み薬がありました。
看護師さんがスポイトで飲ませてくれました。
眠くなるみたいです。
横になってたらいいよーと言うと、おとなしく布団に入ってました。
ちょっと眠そうな様子ではありましたが、普通に目は開いてました(後からちり子に聞いたところ、このあたりから記憶がないそうです)
時間が来ると動くベッドに乗せられて手術室へ。
手術は全身麻酔で、針を刺す前に口から吸う麻酔で眠らせてくれるので痛くないとのこと。
よかった。
手術にかかる時間
1時間半ほどでした。
私は手術室近くの家族控室で待っていたのですが、看護師さん達は入院部屋近くの家族控室を探してくれていたみたいで、手術が終わってから30分以上ずっと待ってました。
遅いからめっちゃ心配しましたよ・・・。
看護師さんが電話をくれて、やっとちり子のいる病室へ。
手術したばっかりの喉でめっちゃ泣いてるううう!!!
とっくに麻酔から覚めていて、私がいないので大泣きでした。
ごめんよ。
あ!!イラストに描くの忘れちゃいましたが手には点滴が付けられていました!
中身は止血剤と抗生剤だそう。
大泣きさせてしまって、ちり子にも悪いことしたけど同室の人たちも迷惑だっただろうな・・・(謝っておきました)
手術後について知っておいた方が良いこと
痛みは、痛み止めの薬で抑えられる
痛がったらすぐ薬でなんとかしてあげられます。
血を吐く
血を・・・吐く!!!
知らないとびっくりすると思います。
喉は手術後、縫わないらしく(縫うと術後に余計痛いらしい。汗)
どうしても血が出るので吐く。
よほどの量じゃない限り気にしなくていいとのこと。
切ったところにその後かさぶたができて、剥がれた時にまた血が出ることが多いけれども、それも大量じゃなければ気にしなくて良いとのことです。
耳も痛くなることがある
痛みどめが切れる頃、耳を痛がることが数回ありました。
普通にあることだそうです。
術後、声が変わる
明らかに声が変わった!
半オクターブ?1オクターブ?ぐらい高くなりました。
個人差はあると思いますがお医者さんからも「声が高くなると思います」と手術後になってから言われたので(もっと早く言ってくださいよ・・・)声が高くなる可能性の方が高いのでしょう。
声めっちゃかわいい。
しかし、手術後いつの間にか元に戻りました。
期間は意識していなかったのではっきりわかりませんが、たぶん1か月~数か月後には元に戻っていたかなと思います。
手術後、「元の声を録音しとけばよかったなー」とか思っていましたが、高い声の方が期間限定なのでむしろ手術後の声を録音すべきだったと思いました。
また、手術後に出血が多くて再手術になることもごく稀ですがあるみたいです。
手術後すぐの痛みや様子
拍子抜けするほど痛がりませんでした。
「痛い?」と聞いても「痛くない」と言ってました。
私が手術後に対面してから10分後ぐらいに血をオエっと吐きました。
痰のようなものも混ざっており、よだれとかなんだかんだで100ccぐらいあったでしょうか。
血を吐くことは聞いていたので特に焦らず。
吐いた時用に洗面器のようなものを貸してくれるのでそこに吐かせて、いちおう看護師さんに見てもらいましたが問題なかったです。
目は覚めていたものの少し麻酔の効き目が残っているのか、しばらく「ママ遅いよー」とか怒った後、また寝てしまいました。
夕方ぐらいまで3時間ほど寝てました。
痛がらないのが不思議だったのでお医者さんに聞いてみると、手術が終わる際に痛み止めの座薬を入れたのでそれが効いているのだそう。
寝ている時、ときどき鼻水をすするような音をたてていましたが、鼻で呼吸もできているようで安心しました。
仰向けで寝ていてもいびきをかかないので、やっぱりいびきの原因は扁桃腺だったんだなーと実感。
いびきの原因は扁桃腺以外にも、喉の後ろの骨が前に出ていて喉が狭いとか他の原因も一応考えられるので、絶対にいびきが治るとは言いきれないと手術前に言われたのですが大丈夫でした。
ネットで見ているとアデノイドを切除した後はしばらく鼻で息ができないという書き込みがあったので心配していましたが、それも大丈夫そうでした。
大人になってからの手術とはまた違うのかな。
そして手術から約6時間後、急に「痛い!」と言って大泣き。
痛み止めが切れたみたいです。
座薬を入れてもらいました。
効いてくるのに30分ほどかかるらしく、その間ずっと大泣きでした。
個室じゃなかったので他の患者さんはうるさかっただっただろうな。
また同室の方々に謝っておきました(汗)
手術後の食べ物
お茶や水から始めて次にプリン、と手術の説明に書いてあったのですが、ちり子は全然何も飲もうとしてくれませんでした。
麻酔が切れて大泣きしたのが夕飯が配られていた時だったので、麻酔が効いてきてから病院の夕飯をもらいに行きました。
病院で出た食事は白米がおかゆに変わっていただけでそれ以外はごく普通でした。
プチトマトとか煮魚とか。
プチトマトって完全に固形物なのに大丈夫か!?と思いましたが、ちり子はプチトマトが好きなので食べたがる。
お医者さんに聞いてみると、「食べれたら食べていいよー」と軽い返事。
うーん、まさか手術した夜にプチトマトが食べられるとは。
1つは食べましたが2つ目を食べたら喉が痛くなったらしくそこでやめました。
プチトマトの前におかゆを一口だけ食べていたので、結局手術日に食べたのはおかゆ一口とプチトマト半分を2個。
入院中にしなければならないこと
1日6回のうがい(うがい薬有り)
のどの殺菌のために必要だそうですが、ちり子はうがい嫌い。
洗面所に行ってくれないのでベッドに座ったまま病院で借りた洗面器(?)に出すようにしてました。
毎食後の薬
粉薬なので水に溶かして飲ませていたのですが、ちり子は薬も嫌いなのでなかなか飲もうとしません。
看護師さんに相談すると、スポイトで飲ませてくれました。
なぜかスポイトだとすんなり飲んでくれて。
そのスポイトを譲ってくれまして、退院後も愛用していました。スポイト最高。
その後の様子
麻酔が切れて痛み止め座薬を入れたのが夜6時半頃だったので、こりゃ夜中に痛さで再び泣きわめくなぁと心配していたのですが、朝まで痛がることなく寝てくれました。
翌日からは痛み止めは飲み薬だったのですが(希望すれば座薬もくれます)、薬がカロナールでした。
赤ちゃんでも飲める解熱剤のイメージだったので、こんな手術後の痛みにも効くの!?と思いました。
結果、ちゃんと効くようです。
座薬の方が効き目が強そうなのですが、座薬をめっちゃ嫌がるのでその後は座薬を一度も使いませんでした。
時々、喉や耳を痛がって少し泣くことはありましたが、泣きわめくことはありませんでした。
結局、泣きわめいたのは手術直後に私が待機場所を間違えて放置してしまった時と、6時間後の痛み止めが切れた時だけでした。
また、血を吐いたのは手術後1回のみ。
食事は、病院のご飯も少ししか食べませんでしたが、おかゆ以外もハンバーグとか少しずつ食べていました。
ただ、全く痛みや違和感がないわけではないらしく、「ママは元気でいいなぁ」と切ない感じで言われたりしました。
退院後の食事等
入院は4泊でした。
この手術は1週間ぐらい入院させる病院も多いそうですが、この病院はちょっと早い。
特に4泊で問題なかったです。
退院の前日には点滴も取れました。
取った後は飲み薬に抗生剤が追加されました。
退院した帰り道にレストランに寄り、ちり子はパスタを食べていたのですが「白いご飯も食べたいー」と言い出したので 私の分をあげると普通に食べていました。
手術から3日後に普通の白米をパクパクと。
うーん、子供は回復が早い。
大人だと扁桃腺手術はけっこう辛いみたいですね(ネット調べ)
手術後、食べてはいけないものは
・堅いもの
・揚げもの
・お餅や海苔などの、喉に貼りつく可能性があるもの
・辛いもの
・その他、刺激が強いもの(酸味が強いとか、炭酸飲料など)
です。
通っていた幼稚園から、「給食の白米をおかゆに変えられますよ。」と言っていただいたんですが、大丈夫そうなので白米のままにしてもらいました。
おかずに揚げ物が出たら残すように言っていました。
手術による変化や効果
声が高くなる
上の方にも書きましたが、明らかに声が高くなりました(これは期間限定)
元々、べつに低い声ではなかったんですが。
それと、心なしか声も大きくなったような気も。
いびきが治った
もともと、いびきが気になったところから扁桃腺手術に至ったわけです。
手術直後から寝息が静かになりました。
最初はなんか鼻水をすする音みたいなのを時々出してましたが、手術前とは違うなーと実感。
いびきが治ったことで睡眠時の無呼吸も良くなったと思います。
治ってからは静かすぎて「ちゃんと息してるかな?」と心配になって呼吸を確認することもしばしばでした(笑)
食欲が増したかな、と思う
食べる量がわりと増えたと思います。
今日は幼稚園の給食のご飯(白米)を全部食べたよーと報告してくれたりしました。
手術前まではそんな報告は全くなかったです。
扁桃腺が大きいと食べ物が喉を通りにくいので食欲がなくなりやすいためかなり少食でした。
子供茶碗のご飯を半分ぐらいと、おかずを5口ぐらい食べたらもう「ごちそうさま」ってことも多くて。
成長曲線で言うと、あとちょっとで「やせすぎ」のところでした(汗) 手術後は食べる量が増えることが多いとお医者さんにも言われて、確かに食べるようになったなと思います。
退院後
喉の痛みのことは言いませんでしたが、耳が痛いと2回ほど言っていたのでカロナールを2回飲みました。
うがい薬ももらいましたので一日3回ほど続けていました。
その後は特に決まっていませんが外から帰ったら水でうがいをさせていました。
現在
もうちり子は9歳。手術から4年が経ちました。
ちり子「扁桃腺が腫れるとかたまに聞くけど、ちり子はそもそも扁桃腺がもう無いもんね!」
と、なぜか得意げに言ったりしてます。
大食いってほどじゃないですが普通に食欲もあり、順調です。
実は手術前の説明で、お医者さんから「扁桃腺肥大は直接命に関わるものじゃないので、こちらからはっきり手術を勧めることはしません。親御さんの判断に任せます」と言われ、ちょっと迷いました。
でも、ちり子の場合は睡眠時の無呼吸や食欲不振があったと思うので手術して良かったと思っています。
おしまい。